2009年8月、始動性の悪化とアクセルを回すと失速気味になるのを改善させるためセピアの純正マフラーを洗浄してみました。

まず車体を倒してエンジンとマフラーを留めている10mmのナットと5mm六角レンチのボルトを外す。
次にエアクリーナーをずらしてマフラーを固定している12mmのボルト2本を外す。
これでマフラーが外れます。
セピア ノーマルマフラー

パイプユニッシュで洗浄
パイプユニッシュ
漏れないようマフラー排気側のパイプに栓をしてパイプユニッシュ1本をエンジン側から注入。 一度には全部入らないのでマフラーを何度か揺すりながら入れる。 液がマフラー全面に行き渡るようにマフラーを振ったり逆さまにしたりする。 そして一晩放置。
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排気側の栓を取ってエンジン側から中身を排出させる。 マフラーを傾けるとツンとした臭いのドス黒い液体や黒い破片状の物が大量に出てくる。 ある程度出したところで、 水撒き用のゴムホースを排気側パイプに被せて水で内部を流す (この時マフラー内部が詰まっているとエンジン側から出る水の勢いが弱いです。) しばらく流しているうちに排出される水の色が黒から茶色そして透明になってくる。 途中水を止めたりマフラーを揺すったりして内部に溜まったモノを全て出す。 そして水を止める。
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マフラーを上下左右に揺すって中に残った水を出すのだが、 何度やっても全ては出てこないようなので、日干しにして乾かす。

最初にこれをやって走行したところ、距離約1kmほどでエンジンが吹けなくなりスローダウン。。 歩くような速度しか出なくなりました。 洗浄したつもりが、かえってマフラーの詰まりを悪化させてしまった模様。

2回目も同じように洗浄。 その後の走り出しではマフラーの音が2ストらしい甲高い乾いた音に変わって上手くいったと思ったのですが、 やはり距離1kmくらいでスローダウン。

3回目は灯油で洗ってみました。 パイプユニッシュの空きビンに灯油を満タンまで入れてそれを注入。 約3時間漬けて中身を出したのですが、洗浄3回目でも真っ黒い液とカスが大量に噴出。
続けてパイプユニッシュでもう一回洗浄。 1円玉くらいの大きさの黒いカスなどがまだ出てきました。

計4回のマフラー洗浄後のインプレ

まずアイドリングの音が「パンッパンッパンッパンッ」と甲高くなり非常に元気! 走り出しても排気音が軽快で甲高くて2スト本来の音に戻った感じ。 アクセルに対する反応がとても良くなり回したぶんだけエンジン回転も上がり、 最高速度も約55kmは出ます。 そしてなにより上り坂で失速しなくなりました。 それどころか以前は時速30km位にまで失速していた坂道を50km近くまで加速していくようになりました。

マフラー洗浄直後は白煙がかなり出ますが、 その後しばらく走行するうちに出なくなります。
これまでにベルトやウエイトローラー・プラグなど交換してきましたが、 その前にまずマフラー洗浄しておけば良かったと思うほど調子が良くなりました。

キタコ EXガスケットXS-2

webike!で購入したセピア用マフラーガスケット「KITACO EXガスケットEX-2」。420円。 これを2枚重ねて使用。 4度のマフラー洗浄で繰り返し付けていますが、今のところ排気漏れは無いです。
キタコ EXガスケットXS-2

マフラー洗浄から200km走行インプレ

洗浄から200km走行しました。
この間に1度だけまたマフラー詰まりの症状が出たので、 今度は洗わずにマフラーをゴムハンマーでバシバシ連打。 すると内部で細かい破片か何かが大量に剥がれ落ちたらしく、揺するとザーザーと音が出るように・・・。 しかし上下に振ってみても剥がれ落ちたものは出て来ないのでそのまま装着して走行。 この結果、以前より排気音が若干大きくなったようですが、これまで以上にエンジンが元気に回るようになりました!

現在、NTB製ベルトとウエイトローラー標準39gで走ってますが、上りでも下りでも約55kmまで出てます。

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